ルカ・マリネッリ、イタリアから世界へ!ヴェネチア男優賞を受賞した役作りとは?
Netflix映画『オールド・ガード』で不死身の傭兵を演じ、いまSNSを中心に話題沸騰中のルカ・マリネッリ主演映画『マーティン・エデン』。昨年のヴェネチア国際映画祭で『ジョーカー』のホアキン・フェニックスを抑えて男優賞に選ばれた彼は、本作では独学で作家を目指す労働者階級の青年を熱演する。
労働者地区に生まれ育った貧しい船乗りの青年マーティンが、上流階級の娘エレナと恋に落ち、教養に目覚める。本作は、作家を目指し、独学で底辺から高みへと上り詰めようとする彼の切望と激情をルカ・マリネッリが全身全霊で演じた青春文芸ドラマ。
マリネッリは1984年生まれ、イタリア・ローマ出身。父、叔母が声優として活躍する俳優一家に生まれ、なんとイタリア語、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語の5か国語を使いこなすマルチリンガル。ローマの演劇学校シルヴィオ・ダミーコ国立演劇芸術アカデミーを卒業。映画の吹き替えでキャリアを積み、2006年から俳優として本格的に活動を始めた。
名匠パオロ・ソレンティーノ監督の『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(14)での好演を経て、ベルリン国際映画祭において欧州出身の期待の若手俳優に与えられる「シューティング・スター賞」