カンヌW受賞! エリア・スレイマン監督作『天国にちがいない』日本公開
カンヌ国際映画祭にて特別賞と国際映画批評家連盟賞のW受賞した『天国にちがいない』(原題:It Must Be Heaven)が来年、日本公開されることが決定。場面写真も到着した。
映画監督エリア・スレイマンは、新作映画の企画を売り込むため、故郷ナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出る。パリでは美しい街並みに見とれ、ニューヨークでは映画学校やアラブ・フォーラムの登壇者として招かれ、友人ガエル・ガルシア・ベルナルの計らいで映画会社のプロデューサーを紹介されるも、新作の企画はあっけなく断られてしまう。行く先々で故郷とは全く違う世界を目の当たりにするが、思いがけず故郷との類似点を見つけてしまう――。
2002年『D.I』でカンヌ国際映画祭審査員賞及び国際映画批評家連盟賞を受賞した名匠エリア・スレイマン監督がメガホンをとり、出演もする本作は、この世界に生きる全ての人に素朴な疑問を投げかける意欲作。パレスチナの愛と苦悩、そして世界の不条理と人間の愛おしさをユーモラスに描く。
本作は、世界中の映画祭で絶賛され、昨年のカンヌ国際映画祭では特別賞と国際映画批評家連盟賞を受賞し、2020年度米アカデミー賞国際長編映画賞のパレスチナ代表に選出されている。