阿部寛が海外作品に挑戦した歴史ラブ『夕霧花園』公開決定

ついに放送がスタートした「ドラゴン桜」で主演する阿部寛が海外作品に挑戦した、大阪アジアン映画祭のオープニングを飾ったマレーシアの歴史ラブストーリー『夕霧花園』(ゆうぎりかえん)の公開が決定した。
1980年代、マレーシアで史上2人目の女性裁判官として活躍するユンリンは、キャリアアップのため連邦裁判所事を目指していた。かつて愛した中村が、とある財宝にまつわるスパイとして指弾されているのを知り、彼の潔白の証拠を探すことを決意する。ユンリンにとって忘れることのできない約30年前の記憶を手繰り寄せ、想いが交差していく――。
本作は、ブッカー賞ノミネート、マンアジア文学賞と歴史小説のウォルタースコット賞を受賞したマレーシアの作家タン・トゥアンエンの小説「The Garden of Evening Mists」を、台湾恋愛映画の名手トム・リン監督が映画化。
第二次世界大戦におけるマレーシアの歴史と共に、一組の男女の切ない恋が紐解かれていく本作。物語は、亡き妹の夢である日本庭園造りに挑んだヒロイン・ユンリンと、日本人庭師・中村が出会ったことで動き出す。キャメロンハイランドの美しい景色を舞台に、日本軍による占領という歪んだ主従関係にあったマレーシアと日本という国の因縁を超えて惹かれあう2人を、戦中の1940年代、戦後の1950年代、1980年代からなる3つの時間軸を通して描いていく。