2021年6月21日 12:00
『逃げた女』とは結局、誰なのか…ホン・サンス監督へのQ&A到着
2020年ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)に輝いた名匠ホン・サンス監督、キム・ミニ主演の『逃げた女』。この度、本作の意味深なタイトルについて、また猫の“名演技”の撮影エピソードなどを、第70回ベルリン国際映画祭でホン・サンス監督自身が語ったインタビューが到着。併せて、監督と俳優たちが話し込む様子や、焼肉シーンのメイキング、現場で脚本を読むキム・ミニの写真など、現場での信頼関係が見える映画撮影中のメイキングシーンが一挙に公開された。
今年で監督デビュー25周年を迎えるホン・サンス監督は、来月開催される第74回カンヌ国際映画祭の新部門カンヌ・プレミア部門に最新作にして26作品目『In Front of Your Face』(原題)が出品され、ハイペースで新作を発表し続けている映画作家。
本作のタイトルについて、「逃げた女」(The Woman Who Ran)とは誰のことなのか。彼女は何から逃げているのか、尋ねてみると、「実は誰かは決めていなかったんです(笑)」と明かす。「私はこのタイトルが気に入っていて、とても満足しています。私がこのタイトルを付けたら、人々が映画を見て、どんなことをタイトルに関連づけるか推測もしてみましたが、私が何を望むのかはっきりさせる前に考えるのを止めました。