2021年7月8日 09:30
【映画と仕事 vol.9 前編】Netflixの人気作にも参加! “ワードローブ・スーパーバイザー“として活躍中の日本人が語るアメリカの撮影現場
“ワードローブ・スーパーバイザー”と聞いて、それがどんな仕事か想像できますか?
「これまで、幾度となく家族や友人に説明してきたんですけど、なかなかわかってもらえないんですよ…(苦笑)」
そう語るのはアメリカ・ニューヨークのテレビドラマや映画の現場で、この“ワードローブ・スーパーバイザー”として活躍する増田沙智さん。2007年に渡米し、現地の学校、大学を経て、ニューヨークのエンターテインメントの世界に飛び込み、自らの力で道を切り拓いてきた。
映画にまつわるお仕事を紹介する【映画お仕事図鑑】。今回はこの増田さんのインタビューを2回にわたってお届け! ワードローブ・スーパーバイザーとは何をする仕事なのか?ということから、ニューヨークのエンタメ業界におけるスタッフワークの需要の高まりについてまでたっぷりと話を聞きました。
俳優が休憩中に履くスリッパの素材リクエストにも対応! 撮影現場の衣装に関わる“何でも屋”
――まずは“ワードローブ・スーパーバイザー”とはどんな仕事なのか? ということをお聞きします。“衣装”の分野に属する仕事であることは見当がつきますが、具体的にどんなことをする仕事なのでしょうか?
まず、ニューヨークの映画やテレビドラマのプロダクションにおいて、衣装に関する「デザイン部門」