M・フリーマン×M・デイモン 『インビクタス』インタビュー 信頼と尊敬の到達点
(Photo:cinemacafe.net)
いま、映画界で最も高い演出力を誇るクリント・イーストウッドが、実話を基に紡ぎ上げ、各界で絶賛を浴びている『インビクタス/負けざる者たち』。偉大な指導者として20世紀の歴史に名を刻むネルソン・マンデラ南アフリカ共和国大統領(当時)と、同国のラグビー代表キャプテンのフランソワ・ピエナール。イーストウッドが物語の中核をなす2人の登場人物の役を託したのは彼の長年の盟友モーガン・フリーマンと多岐に渡る作品で存在感を示し続けるマット・デイモン。2人はイーストウッドの期待に見事応える形で、揃って本作にてオスカーの主演男優賞、助演男優賞へのノミネートも果たした。どのような思いでこの実話に向き合い、物語を作り上げていったのか?2人が揃ってインタビューに応じてくれた。
モーガンは以前からマンデラの役を自ら演じたいと考えていたとか。その経緯について尋ねると「マットが話す時間がなくなってしまうよ(笑)」といたずらっぽい笑みを浮かべ語り始めた。
「そもそも、マディバ(※マンデラの愛称)が、まるで後継者候補のように私を指名したことから始まったんだ。
彼は自伝『自由への長い道』を出版した際に、記者からの『映画化されることになったら自分の役は誰にやってほしいか?』という質問に『モーガン・フリーマン』と答えたんだ。