リストラからの奇跡! G・クルーニーのオスカー候補作のエンディング曲が話題に
(Photo:cinemacafe.net)
ジョージ・クルーニー主演のアカデミー賞5部門6ノミネートを果たした『マイレージ、マイライフ』。本作のエンドロールで流れる、原題と同じ「Up In The Air」というエンディング曲を高音の息が交じった声で歌っているのは、ケヴィン・レニックという男。この曲と彼の存在が、劇中の物語、そして映画のテーマともあいまっていま、全米で大きな話題を集めている。
本作は、1年のうち、322日を出張で家から離れて過ごし、「バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと」を人生哲学とする主人公が、自分と同じく出張であちこちを飛び回っている女性との出会いをきっかけに、変化していくさまを描いた人間ドラマ。ジョージ・クルーニーが演じるこの主人公の職業は“リストラ宣告人”なのだが、ケヴィン・レニック自身、リストラをきっかけに夢をつかんだ男なのである。
一昨年、52歳の秋にレニックは長年にわたって校正係として勤めていた広告代理店からリストラされてしまう。彼はそこで、若年の頃から持っていたシンガーソングライターになるという夢の実現を決意する。52歳でミュージシャンへの転向など、多くの人が無謀と思うだろうが、運命の女神は彼を決して見捨てなかった。