くらし情報『韓国系アメリカ人監督がテーマに選んだ国際養子縁組とは?『ブルー・バイユー』』

2022年2月3日 14:00

韓国系アメリカ人監督がテーマに選んだ国際養子縁組とは?『ブルー・バイユー』

Photo by cinemacafe.net


カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションを浴びた『ブルー・バイユー』。この度、映画のテーマとなっている韓国の国際養子縁組の問題に触れた30秒予告編が解禁された。

ジャスティン・チョン監督が国際的な養子縁組で起こってきた問題を、韓国人コミュニティを通して知ったことがきっかけとなり作られた本作。本作の主人公アントニオは、韓国に生まれ、1988年に3歳で養子としてアメリカに渡ってきた。このような国境を越えて行われる養子縁組を国際養子縁組と呼ぶ。


早川眞一郎(専修大学法科大学院 教授)によれば、統計上、韓国は1953年から2010年までで総計16万人余りの国際養子を送り出しており、特に1970年頃からその数が急増し、1985年頃には年間8,000人を超える勢いに。2005年頃まではコンスタントに年間2,000人を超えていたが、2005年以降は世界的にもその数がぐっと減少してきているという。

国際養子縁組が行われてきた背景には、先進諸国では養子をとりたいと願う養親希望者の数に比べて養子になる子どもが少なすぎ、発展途上国では養親を必要とする子どもが多いのにもかかわらず、自国内では十分な数の養親希望者を見つけることができないという事情があった。

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