2022年3月18日 18:30
2人の歯車が狂い出す…幻想的な嵐の中のダンスシーン『アネット』本編映像解禁
2021年第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作『アネット』より、本編映像が解禁された。
この度解禁されたのは、嵐が吹き荒ぶ洋上でヘンリーと(アダム・ドライバー)アン(マリオン・コティヤール)のふたりが、ワルツを踊りながら二重唱を歌うシーン。攻撃的なユーモアセンスをもったスタンダップ・コメディアンのヘンリーと、国際的に有名なオペラ歌手のアン。“美女と野人”とはやされる程にかけ離れていたふたりは、恋に落ちたことで世間から注目されるようになる。しかし、娘のアネットが生まれたことで、彼らの人生と精神に不穏な空気が。
映像では、渦中のふたりの歯車が少しずつ狂っていく様子が、背景に映し出された強烈で、そして幻想的な<嵐>の映像とともに捉えられている。
元来デジタルを嫌い、グリーンバック合成なども好まず、本物の森や海を望んできたカラックス監督。しかし本作では、実際的条件から重要シーンの多くが、昔の撮影所のようにスタジオ内で創意工夫して作り出されており、特殊なセットで撮影されている。
それは、この度解禁された洋上でのシーンも例外ではない。