くらし情報『メキシコの俊英が経済格差がもたらす“最悪”を描く『ニューオーダー』6月公開』

2022年3月30日 12:20

メキシコの俊英が経済格差がもたらす“最悪”を描く『ニューオーダー』6月公開

Photo by cinemacafe.net


『母という名の女』『或る終焉』のミシェル・フランコ監督最新作『NUEVO ORDEN(原題・英題:NEW ORDER)』が邦題『ニューオーダー』として6月4日(土)より公開されることが決定。日本版ビジュアルが解禁された。

裕福な家庭に生まれ育ったマリアンの結婚パーティー。彼女を祝うため豪邸には、着飾った政財界の名士たちが集う。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、いままさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図に。そして運良く難を逃れたマリアンを待ち受けていたのは、軍部による武力鎮圧と戒厳令。
電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢に変わる。だが本当の“最悪”は、まだ始まったばかりだった…。

メキシコの俊英が経済格差がもたらす“最悪”を描く『ニューオーダー』6月公開

本作は、第77回ヴェネチア国際映画祭審査員大賞を受賞した話題作。広がり続ける経済格差とそれがもたらす社会秩序の崩壊、いままさに我々が直面している危機的状況を描くディストピア・スリラーだ。

長編デビュー作から4作品連続でカンヌ国際映画祭に正式出品され、コンペティション部門での脚本賞を含む3冠に輝いてきたミシェル・フランコが監督を務め、その思わず目を背けたくなるような“最悪”のリアリティは各国の映画祭で激しい賛否両論を巻き起こした。

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