2022年4月6日 17:30
ナチズムの足音迫る1931年を生きる…『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』予告編
昨年のベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、ドイツ映画賞では最多10部門ノミネート主要3部門を受賞するなど、大きな話題を呼んだ『さよなら、ベルリンまたはファビアンの選択について』が6月10日(金)より公開。予告編と場面写真が解禁となった。
原作は、「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」などで知られる児童文学の大家エーリヒ・ケストナーが書いた唯一の大人向け長編小説にして最高傑作と謳われる「ファビアンあるモラリストの物語」。
1931年ベルリン。作家を志してベルリンにやってきたファビアンだったが、目的のない毎日を繰り返すばかり。女優を夢見るコルネリアとの恋、ただ1人の「親友」ラブーデの破滅。ナチスの台頭前夜、世界が大きく変わる予感と不安の中で、青年ファビアンの「これからどこへ歩き出せばいいのか」という焦燥は、現代の若者にも重なりそうだ。
このたび解禁された予告編は、現代のベルリンのハイデルベルガー・プラッツ駅から1931年のベルリンへと観客を連れていく移動ショットから始まり、トム・シリング演じる作家志望の青年ファビアンの堕落した毎日、失業、将来への不安や惑い、コルネリアとの恋、親友ラブーデとの関係などが映し出されていく。