くらし情報『「同情しないで」“コーダ”の子どもたちが語るドキュメンタリー『私だけ聴こえる』予告編完成』

2022年4月21日 18:00

「同情しないで」“コーダ”の子どもたちが語るドキュメンタリー『私だけ聴こえる』予告編完成

Photo by cinemacafe.net


ろうの両親から生まれた耳の聴こえる子どもたち、コーダ(CODA:Children Of Deaf Adults)が揺らぎながらも自らを語り、成長していく姿を追ったドキュメンタリー映画『私だけ聴こえる』から、予告編が解禁となった。

家では手話で、外では口話で話す彼らは、学校に行けば“障がい者の子”として扱われ、ろうからは「耳が聞こえるから」と距離を置かれる。コーダという言葉が生まれたアメリカでコーダ・コミュニティを取材した初めての長編ドキュメンタリーとなる本作は、15歳というアイデンティティ形成期の多感な時期を過ごすコーダの子どもたちの3年間を追う。どちらの世界にも居場所のない彼らは、1年に一度の“CODAサマーキャンプ”のときだけ、ありのままの自分を解放できる。


ろう者でも聴者でもない、「自分はコーダだ」と話す彼女たちの切実な声が溢れる予告編。その映像の最後には「同情しないで、私がどれほど幸せか知らないくせに」と言った後に言葉を詰まらせるナイラ。CODAサマーキャンプのときの笑顔と裏腹に、孤独な葛藤や少し寂しげな表情をみせる彼女や、またコーダの子どもたちの切実な思いを凝縮した予告編が完成した。

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