2022年4月27日 16:00
70年代を完璧に再現したファッションやセットに注目『リコリス・ピザ』場面写真
ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『リコリス・ピザ』より、場面写真が解禁された。
オリジナルの脚本も手掛けたポール・トーマス・アンダーソン監督最新作である本作は、1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレーを舞台に、2人の若者の出会いとすれ違い、歩み寄りの恋模様を描き出す。完成度の高さ、細かな脇役に至るまで行き届いた演出が多くの映画賞で高く評価され、本年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた話題作だ。
監督が完璧に70年代を再現した、セット、小道具、ファッション、ヘアスタイルなどにも注目が集まり、この度解禁となった場面写真でも、そのこだわりがぎっしりと詰めこまれていることが垣間見える。
高校の写真撮影で出会った高校生のゲイリー(クーパー・ホフマン)とアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)の2人。その出会いのシーンについて、湧き立つような輝きを「“メイク無し”という厳格なルール」で捉えたと、監督は語る。「1973年のサンフェルナンド・バレーを舞台に、15歳のティーンたちを撮るのであれば、それ(メイク)はなんの意味ももちません。もしメイクをするとしたら、登場人物に必要があって自分自身ででメイクをする場合のみ」