2022年11月4日 17:30
【映画と仕事 vol.18】“作る”側と“届ける”側の垣根を超えて世界へ羽ばたけ!『シャイニー・シュリンプス!』続編に日本人プロデューサーが名を連ねているワケ
フランスに実在するゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」をモデルに、アマチュア水球チームの奮闘を描き、本国フランスで大ヒットを記録し、日本でも話題を呼んだ『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』。その続編となる『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』が先日より公開されているが、本作の制作スタッフに“共同プロデューサー”として名を連ねているのが小田寛子氏だ。
映画の宣伝・配給などを手がける「株式会社フラッグ」に新たに設立されたグローバルコンテンツ部で働く小田さんだが、学生時代はカナダで映画制作を学び、帰国後は複数の配給会社で主に海外作品の買い付けや配給業務を担当してきた。
そんな彼女がなぜフランス映画の共同プロデューサーに…? 映画界の様々な仕事について紹介していく【映画お仕事図鑑】。映画を“作る仕事”と完成した映画を“観客に届ける仕事”という、従来は別々のものだった業務の垣根を飛び越えた、新たな時代の映画のお仕事について話を聞いた。
カナダへの映画留学、帰国後の映画業界への就職
――学生時代はカナダに留学されて映画制作を学ばれていたそうですね?
私は福岡県の北九州の出身なんですが、もともと映画が好きだったものの、周りに映画を仕事にしている人が誰もいなかったんですね。