2023年1月22日 18:00
過酷な運命が少年少女の絆を引き裂く『トリとロキタ』ショート予告&場面写真
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『トリとロキタ』よりショート予告と場面写真が解禁された。
本作は、第75回カンヌ国際映画祭75周年記念大賞を受賞したダルデンヌ兄弟の最新作。寄り添って生きる偽りの姉弟の絆と、その身に降りかかる厳しい現実を、原点回帰ともいえる、BGMなし、演技未経験の主演俳優、無駄のない作劇と演出で描き出す。
この度解禁されたショート予告では、トリとロキタの2人がドラッグの運び屋としてお金を稼ぐ姿や、ロキタが目隠しをして連れていかれる姿が映し出されている。「ビザがあれば働けるのに」と嘆くロキタと「僕が守る」とロキタに寄り添うトリ。
「2人に生き抜く道はあるのだろうか」というナレーションとともに、過酷な運命に直面し互いを思いやる絆が引き裂かれていく2人の様子がとらえられた、スリリングな展開を予感させる予告となっている。
これまでも『イゴールの約束』(96)、『ロゼッタ』(99)、『息子のまなざし』(02)、『少年と自転車』(11)など、少年少女と社会との関わりを丁寧な作劇と演出で描き出してきたダルデンヌ兄弟。本作ではトリとロキタの互いを思いやる揺るぎない友情と、2人を取り巻く容赦ない現実を絶妙なバランスで表現している。