2024年3月15日 14:00
『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版8月公開 「テアトル・クラシックス ACT.4」開催
誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス ACT.4」の開催が決定。8月2日(金)より『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版を上映する。
映画化不可能といわれたフランク・ハーバートの大長編小説を、鬼才デヴィッド・リンチ監督が独自の映像美学で映画化した本作。主演には、「ツイン・ピークス」(90)のデイル・クーパー役で知られるカイル・マクラクランを迎えた。しかし、最終的な編集権がスタジオ側にあったことから勝手な編集が施され、出来上がった映画はリンチにとっては不本意なものになったという逸話もある。
当初は、1971年に『猿の惑星』(68)の映画プロデューサー、アーサー・P・ジェイコブスが原作小説の映像化権を獲得し、企画が進められようとしていたが企画初期の73年に急死したため、プロジェクトは日の目を見ずして消え去った。
その後、『エル・トポ』(70)の巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーの手によって映画化を進めていたが、原作小説の濃密さを徹底して反映させようとしたため、上映時間が12時間を超え、桁外れなスケールゆえ資金面の理由から撮影開始に至ることなく挫折した。