【インタビュー】“人間”を描いてきた名匠バリー・ジェンキンス、リン=マニュエル・ミランダと新たな“ライオン”の世界に向き合う
バリー・ジェンキンスが『ライオン・キング:ムファサ』を監督する。そう聞いて、驚きを隠せなかった人は多いはずだ。
『ムーンライト』や『ビール・ストリートの恋人たち』で“人間”を描いてきた名匠は、ライオンの世界にどう向き合うのか。その傍らには、『モアナと伝説の海』『ミラベルと魔法の家』と、今やディズニーとの縁も長くなってきたリン=マニュエル・ミランダがいる。
映画ファンを魅了する監督と、現代ミュージカル界を担う天才音楽家。『ライオン・キング:ムファサ』のキーパーソン2人に話を聞いた。

バリー・ジェンキンス Photo by Belinda Jiao/Getty Images/リン=マニュエル・ミランダ Photo by Jesse Grant/Getty Images for Disney
遺産を受け継ぎ生まれた物語と音楽
――この映画を共に手掛ける前、お互いに対してどのような印象を持っていましたか?
ミランダ:僕は『ムーンライト』の大ファンなんです。『ムーンライト』がアカデミー賞の作品賞を受賞した年に僕は『モアナと伝説の海』でノミネートされていて、授賞式の会場にいました。あのクレイジーな夜の客席にいたんです。