「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」受賞作決定 長編7作品は1年間配信延長
オンライン映画祭「第15回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が2月17日に閉幕し、一般視聴者のオンライン投票で決まる観客賞、およびヴィゴ・モーテンセンら国際審査員が選出するグランプリが決定した。
1月17日より世界同時開催されていたMyFFF。視聴者の評価からなる観客賞には長編『父と娘』、短編『ジジ』が選出。
ヴィゴ・モーテンセンをはじめとする国際審査員が選出するグランプリには『夢見る人』、国際プレス賞には『あの夜』、短編作品が対象のコンテンツ・クリエイター審査員賞には『セザールが持つもの』が輝いた。
第15回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル受賞作品
観客賞
長編:『父と娘』監督エルワン・ル・デュック
短編:『ジジ』監督シンシア・カルヴィ
グランプリ
『夢見る人』監督アナイス・テレンヌ
審査員コメント(抜粋)「独特で豊かな映画的表現によって紡がれた本作は、美しさと驚異に満ちた、まさに現代のおとぎ話。特に、リアリズムあふれるセットや人間の振る舞いに根ざした演出の真実味に深く心を打たれました。主人公のラファエルが、シャイで内向的な存在から、自己を認識し、ミューズへと自覚を持って変化していく様は、内面的でありながら普遍的な変容の旅を見事に描き出しています。『夢見る人』は、まるで一編の歌のように、観る者の心に深く響くでしょう」
審査委員:ヴィゴ・モーテンセン(俳優、監督、プロデューサー/アメリカ、デンマーク)、ノエミ・メルラン(俳優、監督/フランス)、ザーラ・アミール・エブラヒミ(俳優、監督、プロデューサー/イラン)、タリク・サレ(監督、脚本家、プロデューサー/スウェーデン)、アンドレイ・ズビャギンツェフ(監督/ロシア)
国際プレス賞
『ある夜』監督デルフィーヌ・ジラール
審査員コメント(抜粋)「本作はスリラーとして始まり、やがて同意・罪悪感・自己認識・女性の連帯といったテーマを深く掘り下げながら、心を揺さぶる社会派ドラマへと展開していきます。
巧みな編集や音響、緻密に計算されたキャスティングといった映画的手法を駆使し、明確な答えのない問いを投げかけながらも、観客自身が考え、判断する余地を残す作品となっています」
コンテンツ・クリエイター審査員賞
短編:『セザールが持つもの』監督ヴィオレット・ジットン
審査員コメント「本作は、有害な男らしさの形成を鋭く描き、無邪気に見える子どもの遊びが、時に痛ましい結果を招くことを示唆します。姉ではなく少年の視点から語ることで、物語により深みが増し、アイデンティティや個人の価値観、そして内的・外的環境が人に与える影響について、強いメッセージを投げかけています」
なお、『千の顔を持つ男』『父と娘』『夢見る人』『人生、見習い中』『あの夜』『絶対に負けない』『愛する時』の長編7作は延長配信が決定している。
「第15回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」延長配信作品は2026年2月17日まで。
配信サイト: U-NEXT、MBS動画イズム、VideoMarket、ビデックスJP、カンテレドーガ、FOD、Rakuten TV、music.jp、DICE+、Amazon Prime Video、Apple TV、Google Playほか
*7配信作品は配信サイトにより異なる場合あり。また、延長配信期間中でも途中で配信を終了する場合あり。
*短編の延長配信はなし。長編配信作『メイキング』『まじめな仕事』は延長配信対象外
(シネマカフェ編集部)
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