【インタビュー】ラミ・マレック、レイチェルへのオファーは緊張「チャンスを逃すわけにはいかなかった」
映画『アマチュア』の主人公チャーリーはテロリストに妻の命を奪われ、復讐の旅に出る。CIAに勤務する分析官ではあるもののオフィス業務が中心で、銃を撃ったこともなければ、人を殺したこともない彼を駆り立てるのが亡き妻の存在だ。そんな夫婦の愛の物語を演じ、来日を果たしたラミ・マレックとレイチェル・ブロズナハンには共演以前から親交があったそう。
ラミ・マレックが『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞に輝いた年、レイチェル・ブロズナハンは「マーベラス・ミセス・メイゼル」でエミー賞ほか各ドラマ賞を席巻中。映画とドラマの両部門を有するゴールデン・グローブ賞では、揃って主演賞のトロフィーを手にしてもいる。穏やかで優しい空気の中、笑顔で冗談も言い合う2人の間には互いへの確かな敬意があった。
――アクションに彩られた『アマチュア』の根底には、胸を打つ愛の物語がありますね。
ラミ・マレック:実を言うと、僕は脚本の初稿と恋に落ちたわけではありませんでした。
興味を引くものではあったけど、完璧ではなくて。でも、それが逆によかったと思う。プロデューサーとして、“何とかしたい!”と思わされたから。その後しばらくして脚本を練り直し始める中、目指したのはリアルで共感できるもの。