2014年11月20日 09:00
イーソル、AUTOSARベース車載向けRTOSのプロフェッショナルサービスを開始
イーソルとTOPPERSプロジェクトは11月19日、イーソルがAUTOSAR仕様をベースとする次世代車載システム向けリアルタイムOS(RTOS)「TOPPERS/ATK2」を対象としたプロフェッショナルサービスの提供を開始したと発表した。
近年、自動車のECU(電子制御ユニット)調達のグローバル化や機能安全対応、高機能化・複雑化が進み、国内でもAUTOSARの導入が急速に加速している。一方で、AUTOSAR仕様は量が膨大なうえに、曖昧さや不整合さが残っているため、信頼性の高いAUTOSAR OSの開発には、OSの深い知見やノウハウと、全てのAUTOSAR製品開発を1社でまかなえるだけの十分な企業体力が必要となる。しかし、こうした条件が整う国内ベンダの数が限られているため、AUTOSARソフトウェアプラットフォームの開発は欧州メーカーの主導で進められている。
「TOPPERS/ATK2」はこうした現状を踏まえ、名古屋大学組込みシステム研究センター(NCES)が中心となり、複数の国内企業と共同で開発したAUTOSAR OS仕様ベースのRTOSで、国内企業の車載制御システムのニーズに合致した、高品質なRTOSを目指して開発が進められている。