鉄道トリビア (281) IGRいわて銀河鉄道の「G」は「Ginga」ではなく……
IGRいわて銀河鉄道は、旧東北本線の盛岡~目時(青森県との県境付近)間を運営する鉄道会社だ。この路線は2002年、東北新幹線が盛岡駅から八戸駅まで延伸したとき、JR東日本から経営分離された。目時駅から北側、青森県内を運行する路線は青い森鉄道に移管された。
IRいしかわ鉄道の「IR」は「Ishikawa Railway」の略だ。
ならばIGRいわて銀河鉄道の「IGR」も「Iwate Ginga Railway」の略だろう……、と思ったら大間違い。「IGR」の「G」は、ローマ字の「Ginga」の略ではなく、英語で銀河を表す「Galaxy」の略である。ローマ字の頭文字を並べたわけではなかった。
もっとも、「IGR」をローマ字で表記するなら「Iwate Ginga Tetsudo」となり、略して「IGT」になってしまう。IGRは「Iwate Galaxy Railway」で納得である。
○英文字表記の理由は「法人登記」にあった
IGRいわて銀河鉄道は「英文字入り鉄道会社名の元祖」といえそうだが、そもそもなぜ、「IGR」という英文字を併記しているのだろうか? その理由はなんと、法人登記の都合だった。
鉄道趣味誌「鉄道ジャーナル」2002年10月号によると、当初は「いわて銀河鉄道」とする予定だった。しかし、盛岡市内に同じ名前の会社がすでに法人登記されていた。
同じ名前は使えないから、会社名の先頭に略称の「IGR」を付けたという。ただし、正式社名は英文字ではなく、「アイジーアールいわて銀河鉄道」である。
ちなみに、法人登記ではなく商標で「いわて銀河鉄道」を検索すると、先に登記したはずの「いわて銀河鉄道」は見当たらず、「IGRいわて銀河鉄道」が2件の商標を登録していた。先に法人登記した「いわて銀河鉄道」の実態は不明となっている。
今回は「IGR」のほうに注目したけれど、「銀河鉄道」のほうはもちろん、岩手県出身の童話作家・宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』が由来となっている。余談だが、「銀河鉄道株式会社」は別にあり、東京都東村山市で路線バスや貸切バスを運行する会社だ。こちらも興味深いけれど、当連載は「鉄道トリビア」だから、名前だけの紹介にとどめておきたい。
※写真は本文とは関係ありません。
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