手の荒れや乾燥が気になる冬場は、女性にとって悩ましい季節だ。そんなときでも美しい手元を保つには、どうしたらよいのだろうか。「美のプロフェッショナル」である、資生堂の化粧品開発センター 美容法開発グループの根岸茜子(せんこ)研究員に、「手元美人になるためのハンドケア」について話を伺った。
○ハンドクリームを有効活用しよう
そもそも、「体の部位で最も刺激にさらされる環境にある」という手は、一年中、肌が荒れる危険にさらされている。特に、手のひらには皮脂を出すための皮脂腺が存在しないため、「身体の中でもうるおいが逃げやすい」という。
すなわち、シーズンを問わずに、手荒れになるリスクはあるわけだが、「気温や湿度が低下する時期は特に、乾燥によるささくれや、手荒れが気になりやすいです」と根岸研究員は話す。どうしても手や指先が荒れているのが目立ちやすくなってしまう季節だけに、しっかりとしたケアをすることが大切になってくるというわけだ。
そこで、乾燥や荒れから手を保護する際に活用したいのがハンドクリーム。
数ある種類の中でも、「うるおい豊かで美しい指先を保つお手入れには、なじませるだけでうるおいを保持してくれ、バリアー機能を高めるハンドクリームが効果的です」。