エジプト労働記 (36) 必需品の使い方
【伸ばしてはがす!】
エジプトで脱毛に使われるという謎のアイテム。結構な固さで、見た目も石けんか粘土のよう。これでどうやって脱毛するのでしょうか…?
「まずは温めて柔らかくするのよ!」と言いながら、コンロの上に脱毛アイテムをかざすアイシャ。熱を加えることでだんだんと柔らかくなっていき、左右に引っ張ると「お餅」のようにびよーんと伸びます。
さらに、水分を含ませて粘り気を出します。実はこの水分量の調節が難しいのですが、エジプト女子は「唾液」を加えているようです。
伸びまくっている物体に「ペッ!」と唾液を加える様子はなかなかシュールでした…。
柔らかく伸び、粘り気も十分に出たら、それを脱毛したい箇所に貼り付けます。腕に貼り付けられ、この後どうするんだろう…と思いつつ待つこと数秒。
いきなり「行くわよ!」の掛け声とともに、一気にはがすアイシャ。心の準備が全くできていなかったので、「ギャー!!」とマンガのような悲鳴をあげてしまいました。い、痛い…。
ちょっと涙目ではがした箇所を見ると、ムダ毛が綺麗になくなっています。そう、このアイテムは固形のワックスなのです。
砂糖や蜂蜜、レモンなどが主原料で、カミソリのように刃で肌を傷つけることもなく安心なのも嬉しいポイント。エジプトや周辺国ではよく使われているようです。
こうして働く女子としての身だしなみ力が少し上がった私。とはいえ、ワックスは痛みを伴うので、慣れるにはまだ少し時間がかかりそうです…。
おろぐちともこ
大学で古代エジプト史を専攻し、2011年よりカイロ在住。日々、エジプト人観察に励む。
現在はWebやエジプト人による日本語雑誌の漫画を執筆したり、デジタルアシスタントをしたりと、国境を越えて活動中。至上の喜びは、素敵なカフェで水タバコの煙をゆらしながらぼけっとお茶をすること。
生活記Blogつぶえじでは、現地の生活の様子を不定期に発信している。
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