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MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 14 MacBookの外部ディスプレイ環境、4Kサポートのように思われるが……

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MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 14 MacBookの外部ディスプレイ環境、4Kサポートのように思われるが……
●MacBook Pro 13インチという選択もアリかも?
「Macを4月に新調する」というテーマでお届けしているここ最近の本連載。前回はUSB-Cポートについて触れました。Appleの「別に有線のケーブルなんて、充電しか使わないよね!」というメッセージを深読みしつつ、でも確かに「『過去の』『レガシーな』『筐体にたくさんの穴を開ける』『旧来の』ポート類が必要なユーザーはターゲットじゃないんですよね、うちは」という意味ととらえることもできます。別にケーブルやコネクタや、ボディーに空いている穴に萌えるタチではないのですが。

最近、周りで2015年にMacの買い換えを検討している人たちと話をすると、割とMacBookから脱落して、という表現が適当かは分かりませんが、MacBook Pro 13インチをオーダーする人も増え始めました。ポートの問題もさることながら、もう一つ、仕事で使う上での比較が原因にありました。

お題

【MacBookでの外部ディスプレイを検討する】

解決策

→(3)外部ディスプレイで4Kを満喫したいのなら、MacBook Proの方がおすすめ

●MacBookが「4Kをサポートしている」という本当の意味
○MacBookは4Kをサポートしています

これは筆者の予想ですが、2015年、Appleは4K押しをしてくるはずです。2014年に登場した27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデルに続いて、21.5インチiMacのRetina化に期待しています。
その際、1920×1080ピクセルという現行の解像度をRetina化すると、3840×2160ピクセル、すなわち4KもしくはウルトラHDの解像度に一致します。

また、MacBook Proに続いて、2015年モデルのMacBook Airも4K出力に対応しました。しかしMacBookは、USB 3.1のケーブルの問題から、本体は4K出力に対応しているにも関わらず、映像出力はフルHD(1080p)までとなっています。現在はフルHDまでの対応となっているApple TVについても、次のバージョンでは4Kをサポートしなければ、さすがに買い換える動機を作り出せないでしょう。となるとAirPlayも4K対応する必要がありますね。コンテンツの対応についても、何らかの動きがあるはずです。

もしも、MacBookが2015年のAppleの4Kトレンドをフルサポートする存在だとすれば、ワイヤレスで4Kの映像を出力できる仕組みを、Appleは用意してくれるんじゃないか、という期待を持っています。じゃないと、ポート削った甲斐がないじゃないか、と思うわけで。


○しかし、本当に快適なのか不安

もしもMacBookをデスクで利用する際には、外部ディスプレイを検討しています。以前にも触れた通り、おそらく15インチのようにノートパソコンスタンドに載せて、そのままディスプレイを使って外部キーボードで利用する、というスタイルを再現できない、と考えているからです。15インチと12インチの違い、ですね。

これまで、iPhone、iPad、MacすべてのディスプレイがRetinaだった筆者からすると、できれば外部ディスプレイもRetinaレベルの高精細を求めたい。すなわち、4KのディスプレイをフルHDのスケールで利用すれば、同じことになるわけです。本体にはRetinaディスプレイ、そして外部4Kディスプレイの表示に対応するMacBook。この4Kサポートには期待していただけに、非常に嬉しい仕様でした。ところが、前述の通りケーブルの問題があることと、Retinaと4Kの同時表示が本当に快適なのか、という問題もあります。


というか、ケーブルの問題で性能をもてあますとは、ますますワイヤレスによる映像出力や外部ディスプレイ機能の4K化を準備しているようにも思えてきます。しかしその場合、おそらくMacBookでなくても同じようにサポートすることになると思いますし、2015年モデルのMacBook Airがサポートする可能性もあると思います。

○ProにはProなりの理由がある

4K/60Hz表示は、より滑らかなリフレッシュレートを実現します。例えばウインドウの切り替えやMission Controlなどで、画面のもたつきを感じたくなければ、余裕を持ったモデルを選ぶべき、というわけです。2015年モデル以前のMacBook Airは、本体のディスプHDMI経由での4K出力に対応していました。ただ、レートは30Hzどまりとなっています。

Intelの資料によると、第5世代Coreプロセッサに搭載されるIntel HD Graphics 6000は、DisplayPort 1.2で4Kの60Hz表示に対応しています。ということで2015年モデルのMacBook Airは4Kの外部出力が可能となっています。
MacBook Proでも、新型の13インチモデルから、DisplayPort 1.2経由での4K/60Hz表示をサポートするようになりました。もしも、4Kディスプレイを既に持っていたり、これからデスクでの作業用に導入したい、という人にとっては、2015年モデルのMacBook AirかMacBook Proを選択すべきということになるでしょう。ただし、MacBook Airについては、非Retinaモデルとなっています。

●軽さをとるか、グラフィックス性能をとるか
○メインマシンとしての検討のために

今回はディスプレイの軸でMacBookについて検討してみました。出先でも、仕事場の外部ディスプレイでも、Retina表示にこだわりたい、という場合は、MacBookのグラフィックスではやや不安があり、できればMacBook Proを導入した方が良い、というのが実際のところかもしれません。

4Kディスプレイは、例えばDellの24インチ4Kモニタ「P2415Q」は、日本のAmazonでも5万円を切る価格になってきており、MacBook Proと4Kディスプレイ、という組み合わせはリーズナブルな組み合わせ、と見ることもできます。

しかしMacBookに分があるとすれば、Retinaディスプレイを実現した上で920gという軽さの魅力です。13インチのMacBook Proは1.58kgで、その差およそ660g。
「メインマシン」という検討で考える際、660gの差と拡張性を考えても、MacBook Proが対抗馬となり、このモデルを一度検証しておく必要がありそうです。

というわけで、次回は、MacBook発売の前に、MacBook Pro 13インチモデルについて、実機を試して見ることにしましょう。お楽しみに。

松村太郎(まつむらたろう)ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura

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