2015年5月18日 11:50
サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック (29) 「結婚・子育て資金」を"非課税"でもらえる制度ができた!
連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。
今年(2015年)の4月から、結婚や子育て資金を一括して贈与された場合の非課税制度ができました。結婚を控えて資金が足りない独身の方、あるいは経済的な問題から出産に二の足を踏んでいる夫婦などにはありがたい仕組みです。
○非課税贈与ができるのは、"実"の親や祖父母に限定
この制度は、経済活性化対策の一つとしてできたと言われています。2017年4月からの消費税率10%へのアップを確かなものにするためには、それまでに景気回復の足取りをしっかりとさせておく必要があります。親や祖父母の世代から、子や孫の世代にお金をスムーズに移転させて、彼らの活発な消費を促し、景気浮揚の役割を担わせるのがこの制度の目的です。
【結婚・子育て資金の一括贈与の非課税制度の概要】
(※内閣府のHPより筆者が作成)
○制度活用のポイント
まず、贈与する人は"実"の親や祖父母でなければいけません。"義理"の関係では、認められません。