2015年5月25日 13:34
新ブラウザ「Vivaldi」の挑戦 - 狙うは1000万のOpera 12ユーザ
●「ユーザが満足するブラウザを作りたい」がきっかけ
レンダリングエンジンが切り替わる前のOpera 12ユーザが、今でも推定で1,000万人ほどいるとされている。しかし、OperaのPrestoレンダリングエンジンはメンテナンスされていないし、Opera 12で閲覧できないページは増える一方だ。そこに、颯爽と現れたのが元Opera CEO ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏が率いる新ブラウザ「Vivaldi」だ。今回、Vivaldiの共同創業者兼COOを務める冨田龍起氏にVivaldi開発の裏舞台について話を聞いた。
○我々ならユーザが満足するものを作ることができる
後藤: GoogleのChromeやFirefoxなど、成熟したブラウザがいくつもある現在、ブラウザ開発の市場に参入するのは難しいと思うのですが、「この市場で勝てる」という結論に至った理由をお願いします。
冨田氏: 1年程前、ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー(元Opera Software CEOで、現在VivaldiのCEOを務める)がシリコンバレーに来ることがあり、「ビールでも飲むか」という話になりました。