5000円で買えるモップロボット「モペット」の実力やいかに? - 俺のハートにオンデマンド!
日本のメーカーはさまざまな家電を生み出している。日々進化していたり、新しいジャンルの製品を生み出していたりするのを見ていると素晴らしいと思う。先日、シャープのふとん掃除機「Cornet(コロネ)」(チョコが入ったあのパンと同じ名前だ)の発表会に行った際は、ふとん掃除機という機器の重要性と可能性を感じ、その技術に感心した。
「掃除機というものは奥が深いな。もっと勉強しなくては!」と考えていたオレ。そんな矢先、マイナビニュース編集部から、「一条さんにレビューしてほしいロボット掃除機があるんですよー」と連絡があった。「オーマイガッ! これは何者かに導かれているのかもしれない……」とオレは思った。
それにしても、オレにレビューしてほしいロボット掃除機とは、人工知能でも備えている、さぞクレバーなものにちがいない。
ワクワクしながら待っていたオレに届いたのがシー・シー・ピーの「モペット」だ。
「なんだろう? この女子力の高そうなパッケージは?」と、予想とのギャップに思わずオレは驚いた。「世間ではオレのことを『女子力の高いおっさん』だと思っているのだろうか?」という考えさえも、ふと脳裏をよぎる。
しかし、なんとか気を落ち着けて、パッケージを読んだり、この製品のWebページを見たりして、どんなロボット掃除機なのかを確認した。よし、お前のことはすっかり理解したぞ! つまりは、ちょっとカジュアルな拭き掃除専用のロボット掃除機なんだな。
●乾電池×3本で動くモペット
○モペットって何だ?
このモペットというのは、どうやら拭き掃除専用のロボットであるようだ。ゴミを吸い込むわけではなく、ホコリや髪の毛を吸着しやすいマイクロファイバー素材の「モップカバー」を装着して、動きまわることで掃除をしていく。壁などにぶつかった場合は、方向転換をして掃除を再開する。
本格的なロボット掃除機というよりは、ホコリが気になった時にさらっと使うカジュアルなもののようだ。掃除が面倒だと思ったオレは、ホコリのたまったフローリングの床を、モペットに掃除してもらうことにした。
○モペットを使ってみた
モペットは単3形アルカリ乾電池×3本で動作する。電池とモップカバーをセットし、本体天面の電源ボタンを押すと移動を開始。運転中は赤いライトが2つ、ゆっくりと点滅する。
10分動きまわった結果、ホコリやゴミをそこそこ集めてくれた。マイクロファイバーでできたモップカバーは、思っていた以上によくホコリをキャッチしてくれる。本格的なロボット掃除機ではないにせよ、実用性は高そうだと感じた。
●顔シールでデコレーションを楽しむ
○カスタマイズしてみた
モペット最大の特徴ともいえるのが、オリジナルキャラクターのフェイスシールだ。運転中には赤いLEDライトが2つ点滅するとは先述したが、これは「ほっぺた」を模している。さっそくオレもカスタマイズしてみよう。シールを貼って自分好みのキャラに仕立てあげると、愛着がわきそうだ。
と意気込んだものの、オレはシールを貼る場所をさっそくまちがえた。というのも、ほっぺたとなる赤いライトの位置をまったく考慮せずに貼ってしまったからだ。これでは、目が「ピコーン」と光ってしまう。まぁ、そんなキャラクターもいそうだし、目が光っていてもいいか。
ちなみに、モペットでは「アロマ」も楽しめる。ボディ上部のフタをはずすと、アロマトレイがあり、そこにセットされているアロマパッドにアロマオイルを染みこませれば、モペットが香りを振りまきながら掃除をしてくれるというわけだ。オレはアロマオイルなんてモノを持っていないため、今回は試していないが、いつかは試してみたい。
○5,000円で買える、ロボット掃除機
ここ最近、ロボット掃除機という名の製品が増えてきた。今回モペットを使ってみて思ったのは、フローリングの目立つ所に積もったホコリを掃除する程度であれば、実売5,000円前後のモペットでも十分その役を果たしてくれているということだ。
モップカバーを毎回洗わなくてはならないのが面倒ではあるが、雑巾がけをしたところで、洗うという作業は変わらない。最もしんどい雑巾がけの部分をモペットが代わりに行ってくれるというのがありがたいポイントである。それにしても、ホコリをよく吸着するマイクロファイバー技術というのはなかなかスゴイものだ。
人工知能を搭載したハイテクなものだけでなく、モペットのようにカジュアルなロボット掃除機の市場というのも、今後は伸びていくのかもしれない。