2015年6月16日 08:30
Apple Music、LINE MUSICで始まる「ストリーミング・ミュージック」市場の拡大 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
●「持っていない曲も聴きたい」
直近のニュース記事をピックアップして、「家電的な意味で」もうちょい深掘りしながら楽しい情報や役に立つ情報を付け加えていこう……という趣向で進めている当連載。今回の題材はこれだ。
Apple、定額制の音楽配信サービス「Apple Music」発表 - 月額9.99ドル (6月9日掲載)
定額制音楽配信サービス「LINE MUSIC」 - 8月9日まで無料で聴き放題 (6月11日掲載)
筆者は現在、取材でアメリカにいる。先週はWWDCでサンフランシスコにおり、Apple Musicの発表を目の前で見ていた。また、LINE MUSICについては渡米前に詳細な取材を行い、他誌に記事を書いている。
今回は、これら「ストリーミング・ミュージック」がどのような状況にあるか、改めて整理し、サービスの内容について分析してみたい。
○「持っていない曲も聴きたい」ニーズが拡大中
ストリーミング・ミュージックは、音楽をダウンロードせず、すべてストリーミングで楽しむもの。月額の固定料金であり、会員である限りは、サービスが提供する膨大な楽曲が聴き放題になる。
これまでのダウンロード配信は、ディスクを購入する代わりにデータをダウンロードして「所有する」