2015年6月22日 10:00
巨人Intelに挑め! - 80286からAm486まで (7) Am386誕生 - 「Ben、よくやった!!」
AMDのCEO、Jerry SandersはイライラしてBen Oliverが電話に出てくるのを待っていた。テキサス州Austinに設置されたBen Oliver率いる極秘プロジェクトLonghornチームがシャンペンを飲んで騒いでいるという情報を聞いたからだ。ここからのやり取りは、AMDの社史からの引用である。
Sanders: Ben何やってんだ!! そんな暇があったら早く386を完成しろ!!
Ben: おおつ! Jerry、CEO御大からの電話ですか、あまりにもいいニュースなので連絡遅れてました。すいません。みんなでシャンペンあけて大騒ぎですわ!!
Sanders: それで、どうなんだ!?
Ben: 完成です。OS、主要なアプリとも全く問題なく動いてます。完全に互換です。
パーティーに戻っていいですか? 何しろやつらは頑張りましたから。
Sanders: Ben、よくやった!!。シャンペンはJerryのおごりだと言って何本でも注文しなさい。
Benのリバースエンジニアリングの仕事は奇跡的な結果を生み大成功であったが、CEOとしてのSandersの仕事はこれからだった。何しろ、今までのように固定したデザインを製造部門に回してチューニングをするのとは違い、まだ流したことがないデザインを市場投入時に競争力のある性能で(クロック周波数)