くらし情報『喫煙と心臓・血管疾患の関係は? 元心臓血管外科医の開業医に聞いてみた』

2015年6月29日 18:33

喫煙と心臓・血管疾患の関係は? 元心臓血管外科医の開業医に聞いてみた

喫煙と心臓・血管疾患の関係は? 元心臓血管外科医の開業医に聞いてみた
「タバコの害」と聞くと、真っ先に「肺の病気」を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実はタバコが心臓や血管の疾患とも深い関係があることをご存じでしょうか? 正しい知識を持つことが禁煙への第一歩です。そこで、内科・循環器科ぴあーすクリニック院長、ピアス(大貫)洋子先生に、喫煙と心臓・血管疾患の関係や禁煙外来について話を聞きました。

○タバコと心臓疾患の関係

――まずは喫煙と心臓・血管疾患との関係について教えてください

ピアス先生「タバコに含まれる主な有害物質は、ニコチン、タール、一酸化炭素の3つ。このうち、特に一酸化炭素は動脈硬化を促進します。動脈硬化が進むと狭心症や心筋梗塞といったリスクが高まりますので、喫煙と心臓・血管疾患は密接な関係にあるのです。中には、狭心症の治療を行っていた方が、タバコを吸った途端に心筋梗塞になったというケースもありました」

――喫煙によって、どの程度リスクが高まるのでしょうか?

ピアス先生「喫煙によって、肺がんを発症する確率は非喫煙者の4.5倍に、また心筋梗塞・脳卒中には2-3倍にリスクが高まるという研究データがあります(※)。また、たとえ禁煙しても、非喫煙者と同程度のリスクに戻るまでには15年かかると言われているのです。

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