2015年6月30日 08:00
日本を拠点にアジアを奔走、ラーメン好きコロンビア人パティシエの働き方
2週間前はシンガポールにいたのに、3日前にはドバイに到着。今年1月、東京に勤務先が決まったというのに、アンドレス・ララさんはいつ連絡しても、日本以外のどこかにいる。さて彼の職業は? 世界を股にかける商社マン? いや、彼はパティシエだ。ヨーロッパのチョコレートメーカーの東京オフィスを拠点に、アジア・パシフィック地区で自社チョコレートを使った技術指導をしている。流暢な英語を話し、フランス語も中国語もできるが、実は南米コロンビアの出身。世界的に有名な"あの"レストランでも働いたこともあるララさんのエキサイティングなキャリアについて聞いた。
■これまでのキャリアの経緯は?
コロンビアで生まれですが、育ちはベネズエラとアメリカ。18歳でシカゴにある有名なフランス菓子の製菓学校に入学しましたが、お菓子づくりに興味を持ったのはもっと前です。
テレビでパティシエの活躍を見て、単純に「かっこいい!」と思い、母親に手伝ってもらいながら、家でケーキを焼いたり、レストランでアルバイトをしたりしていました。学校を卒業してからはヨーロッパで働くことが多かったです。スペインの「エル・ブジ」、デンマークの「ノーマ」でも修業しましたし、世界に名だたるパティシエに学びました。