2015年7月23日 15:42
Raspberry Piで大人の自由研究:第1回 「そこへスズメが飛んできた」
夏休みの自由研究で、作りたかったが実現できなかったものがある。それは「電子工作」。モーターによる駆動部があり、スイッチを押すと麦球が光る程度のものだが、いかんせん小遣いが足りなかった。しかしいまは……大人なりに多少の余裕がある。そうだ、いまなら往時を超えるなにかを作れるはずなのだ。
○きっかけは一本の電話
マイナビニュース編集部から電話がかかってきた。妙だな、急ぎの原稿は昨日送ったはずだけど……電話口は予想どおり担当編集I氏、「いやあ、暑いですね! 夏ですね!」などとのたまっている。いいから早く要件を言ってくれ、キーンと冷えたビールを飲むところなのだから。
I氏:「夏といえば!」
海上:「はあ?」
I氏:「自由研究でしょう!」
海上:「ああ、小学生の夏休みの宿題ね」
I氏:「なにか作ってみませんか?」
海上:「貯金箱とかモーターで動く意味不明物体とか? なんでオッサンの俺が?」
I氏:「いやだなあ、とぼけちゃって。アレを使うんですよ、アレを」
海上:「アレって?」
I氏:「いまが旬のラズパイですよ、ラ・ズ・パ・イ。得意でしょ?」
Raspberry Piか。確かに、ここ半年ほど、時間を見つけてはラズパイをイジり倒している。