2015年7月31日 11:06
「今のニトリは30点」 - 白井社長が語る近未来のオムニチャネル構想
●"ニトリらしい" オムニチャネルを求めて
28期連続で増収増益を達成し、さらなる成長に向けてニトリは攻勢をかけるべく、オムニチャネルの取り組みを本格化させようとしている。
東京・銀座への出店が話題を集める一方、2015年度も国内だけで40店舗の新規出店を計画するなど、店舗拡大戦略に余念がない同社だが、2015年度の主要施策のひとつに初めて「オムニチャネル化実現」を掲げてみせたのだ。「オムニチャネルを通じて、お客様の買い物の利便性を向上させる仕組みを構築する」と語る、ニトリの代表取締役社長 白井俊之氏に、同社のオムニチャネル戦略について話を聞いた。
――― ニトリは、成長戦略の軸として積極的な店舗展開を行っていますが、一方で通販事業はどのような位置づけになりますか
そうですね。弊社にとって通販事業は、重要な役割を担っています。
通販事業に本格的にのり出したのは2004年のことです。今では「通販=ネット」という構図で見られることが多いですが、かつては、カタログや電話注文も「通販」であり、そちらに注力していた時期もありました。
2014年度(2015年2月期)の通販事業の売上高は155億円、全体の約4%に過ぎません。