●正社員になれないと言われて転職
高校を卒業して地方の銀行に就職。ごく普通に働いて結婚、寿退社……と、順風満帆のはずが、月給10万円のビンボー生活を経て、シティバンク管理職へと大転身。こんなドラマティックな人生が注目を浴び、現在では『伸びている女性がやっている感情整理の新ルール』(KADOKAWA)などの著書を通して働く女性にエールを送るまでになった関下昌代さん。人生が激しく動き出す"アラサー"時代について、お話を聞いた。
辞めた会社を見返してやる!
――30歳前後の頃、関下さんはどんな人生を送っていましたか?
うーん。大満足とはいえないですね。26歳で離婚して心がボロボロになり、一度は熊本の実家に戻ったのですが、「このまま都落ちしたくない!!」と再び上京して、契約社員として働き出しました。その頃は生活費を稼ぐだけで必死でした。
――やはり正社員として働きたかったんですね
はい。東京でようやく某ガス会社に契約社員として就職しました。当時の月給は10万円で、家賃が5万円でしたから、生活はカツカツ。でも、いつかは正社員になれるはず、とがんばって仕事をしていました。
あるとき勇気を出して、上司に「私もいつか、正社員になれるのでしょうか」