2015年9月30日 09:00
今年は半導体企業・統合ラッシュ、今後さらに増加し業界再編へ-IC Insights
半導体市場調査会社の米IC Insightsが、2015年第1~3四半期(1~9月)の世界規模の半導体企業買収状況をまとめ発表した(表1)。今年前半(1~6月)だけで買収総額は726億ドルに達し、この額は、過去5年間(2010-2014年)の年間買収総額の6倍にもすでに達している。これに加えて、9月に入り、英Dialog Semiconductorsが米Atmelを買収すると発表したため、9月末現在、総額は約770億ドルとなった。
このリストには、1億ドル(120億円)以下の買収は含んでいない。例えば、ロームは、アイルランドのデジタルパワーICサプライヤ―Powervationを7月に7000万ドルで買収している。米Qualcommは米国通信用半導体ベンダIkanos Communicationsを 4700万ドルで年末までに買収する予定だ。
これに加えて、昨年発表された大型統合・買収の手続きが今年に入り完了している。
米RF Micro Devicesと米TriQuint Semiconductorが2015年初めに合併して新会社Qorvoとして発足した
米Qualcommは通信用半導体ベンダの英CSRの買収を8月に完了。