2015年10月15日 11:30
ツールを活用した“イマドキ”チーム開発の極意 (2) チーム開発で包括的なツールを導入するときのポイント
第1回の連載では、チーム開発において同一ベンダーが提供する包括的なツールを活用する背景をご紹介しました。今回は同一ベンダーによる包括的なツールを導入する場合に考慮すべきポイントを、マイクロソフトの「Team Foundation Server(以下、TFS)」と、そのSaaS版の「Visual Studio Online(以下、VSO)」を例にご紹介します。TFS・VSOの詳細な機能比較はマイクロソフト認定エキスパートであるMicrosoft MVP亀川和史さんがブログで公開しているのでご覧ください。
○プロジェクト管理者と開発者の密な連携がポイント
チーム開発には、開発プロジェクトの進捗や品質に責任をもつ「プロジェクト管理者」とアプリケーション開発に責任をもつ「開発者」がいます。両者とも開発プロジェクトを納期までに終わらせるという共通の目的はあるものの、それぞれの責任範囲が異なるがゆえに同じプロジェクトを別々の視点で見てしまいがちです。そして、それぞれが個別最適化をはかってしまい、結果としてプロジェクト全体の効率が落ちることがよくあります。同一ベンダーが提供する包括的なツールを利用する際は、まずはプロジェクト管理者と開発者の両者に同じ視点を持たせ、両者の連携を密にすることを目指すのがベストです。