2015年11月3日 09:30
小保方氏学位論文取消しについて「科学的根拠、論理性に問題」 - 早稲田大
早稲田大学は11月2日、小保方晴子氏に授与した博士学位について、猶予期間が満了し学位の取り消しが確定したことを受けて、同大学における博士学位論文の取り扱いに関する記者会見を開催した。
今回の取り消し理由について同大学は、「一定の猶予期間に行われることを想定していた論文訂正と再度の論文指導について、研究倫理教育および不適切な引用などの論文訂正は終了したと認められるが、結果に至る科学的根拠の記述、あるいは記述の論理性など先進理工学研究科による指導に応えて、なされるべき訂正作業が終了しないまま、猶予期間が満了したため」であるとしている。
同大学は2014年10月6日付で「本大学において博士、修士または専門職学位を授与された者につき、不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明したときは、総長は、当該研究科運営委員会委員会および研究科長会の議を経て、既に授与した学位を取り消し、学位記を返還させ、かつ、その旨を公表するものとする」という同学学位規則23条に則って小保方氏に授与された学位を取り消した。
一方で、学位を授与した先進理工学研究科側にも指導・審査過程に重大な不備、欠陥があったとして、2014年11月に新たに小保方氏の指導教員を選出。