くらし情報『日本の下町はあたたかい - 都内で焼肉店を経営するバングラデシュ人の働き方』

2015年11月10日 07:00

日本の下町はあたたかい - 都内で焼肉店を経営するバングラデシュ人の働き方

助けてくれる人が見つかったのは本当に運がよかった。現在は飲食店4店舗の経営のほか、バングラデシュで検品会社を経営したり、企業のコンサルタント業務も手がけたりしています。

■現在のお給料について教えてください。

起業前に比べれば、給料は上がりましたが、人間って上をみたらきりがないですよね。いい家や車がほしいとか、欲望もつきない。だからあえて、暮らしぶりは変えていないんです。贅沢をしなければ、そのぶんバングラデシュにいる姪や甥に仕送りができる。自分のちょっとした我慢が、もう一人の子どもの夢につながるかなと思って、そうしています。


■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?

一番は、お客さんの笑顔を見られること。美味しいもの食べながら、家族や友だちと楽しく過ごす時間を提供できることが嬉しいんです。バングラデシュにいるときは家庭も裕福ではなかったので肉を食べる機会はほとんどなかったんですよ。それが日本に来て食べてみたら、いやーうまいなあって(笑)。しかも、米に合う。ちなみにバングラデシュも米食文化です。美味しいお肉をおなか一杯食べて、心の底から満足する。そういう幸せな時間や満足感を他の人に与える仕事ができたらいいなあと思ったのが、お店を始めたきっかけでした。

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