くらし情報『東レ、ボーイング787、777Xプログラムで包括供給契約 - 供給総額1.3兆円』

2015年11月10日 15:28

東レ、ボーイング787、777Xプログラムで包括供給契約 - 供給総額1.3兆円

東レ、ボーイング787、777Xプログラムで包括供給契約 - 供給総額1.3兆円
東レは11月9日、ボーイングとの間で、既存の787プログラムに加え、新型機777Xプログラム向けに炭素繊維トレカプリプレグを供給する包括的長期供給契約を正式に締結したことを発表した。

同契約は、2005年11月に締結した包括供給契約を2015年からさらに10年以上延長するもので、今後の787、777X両プログラム向けの契約期間における東レグループの供給総額は、1.3兆円(110億ドル)を超える見込みとなっている。これに合わせて東レは、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ郡の新規事業用地において、約500億円を投じ、原糸(プリカーサ)から焼成まで一貫の高性能炭素繊維トレカ生産設備(年産能力 2,000t)、および炭素繊維トレカを使用したプリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)の生産設備の新設を決定した。

東レは新規事業用地において、2020年までに1,000億円規模を投じて米国での炭素繊維複合材料事業の拡大を図ることを計画しており、今回の投資はその第一弾となる。原糸から炭素繊維トレカおよびトレカプリプレグまでの一貫生産設備の建設は、米国では初めてとなる。2017年5月以降、原糸から順次生産を経てボーイング向けトレカプリプレグの供給が始められるのは、認定取得完了後の2019年を予定している。

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