2015年11月24日 12:36
不正広告などで正規サイト汚染が急増 - トレンドマイクロ2015年第3四半期セキュリティラウンドアップ
トレンドマイクロは、2015年第3四半期セキュリティラウンドアップを発表した。これは、2015年7月から9月までの日本国内および海外のセキュリティ動向を分析したものである。このなかから、いくつかの事例を紹介したい。
○不正広告による「正規サイト汚染」が急増
まず、紹介したいのは正規サイトの汚染である。トレンドマイクロによれば、日本向けの不正広告がホストされたサーバーが11件確認された。さらにこのサーバーから、3,500以上の一般サイトに不正広告が配信された。配信されたサイトには、月間に100万件以上のアクセスがある人気のニュースサイトや情報ポータルサイトが30件以上含まれていた。
これら3,500件のサイトであるが、6割以上がブログやWiki、レンタルWebサイトの仕組みを利用したものであった。
これらのサイトの多くは個人が運営する。具体的には、情報まとめサイトや趣味などを語るブログやホームページで、アフェリエイトのために広告表示を行うことが多い。その配信元サーバーが狙われたのである。結果として、多数のサイトで不正広告が表示されることになった。
○不正広告から攻撃者の脆弱性攻撃サイトへ
不正広告を表示させ、次に狙うのは、攻撃者が用意した脆弱性攻撃サイトへの誘導である。