2015年12月22日 09:30
日本酒の定期購入サイトSAKELIFEはなぜ伸びる? -「居酒屋チェーンの日本酒を飲んだとき『これチャンスだ』と思った」
●定額制の日本酒販売サイトに行き着いたワケ
昔ながらのビジネスモデルや、廃れつつあるモノやコト――。少しだけ手を加えて“リブート”させると、それが途端、斬新なビジネスに生まれ変わることがあります。そこには多くのビジネスマンにとってのヒントがある、かも。そうしたビジネスモデルにスポットを当て「リブート! “再起業”の瞬間」としてシリーズでお届けします。第2回目は、日本酒の定期購入サイトにスポットを当てます。
○酒とともに「愛で方」を売る
安倍首相が贈れば、各国元首によろこばれる日本酒「獺祭」(だっさい)。このことからわかるように、海外での和食の浸透と相まって、じわじわと日本酒が復活している――。なんとなく、そう感じている人は多いはずだ。
もっとも、数字だけをみるとまた違う景色がみえてくる。
国税庁統計年報によると、直近のデータとなる平成25年度の清酒消費量は581万キロリットルで、10年前と比べると約70%に減少。さらに20年前と比較すると実に約42%にまで減っている。業界や国をあげてのPRが目立っているが、そのわりには日本酒の消費量は、実はいまだ右肩下がりを続けているのが現状だ。
そんな中、名実ともに、じわじわと日本酒の売上を伸ばし、業界の注目を浴びているのが日本酒専門のECサイト「SAKELIFE」