2016年2月5日 19:50
育休から職場復帰、次に立ちはだかる「3歳の壁」に親たちは……
東京都杉並区の保育園待機児童問題に取り組む保護者の集まり「保育園ふやし隊@杉並」は2月5日、「3歳の壁」についての保護者アンケート結果を発表した。対象は現在または過去に、2歳までしか預けられない保育施設を利用したことがある保護者(未就学児の子どもを持つ)。同アンケートは、2015年11月18日~12月31日の期間にインターネット上で行われ、63名から回答を得ている。
○入園決まらない子ども、約2,000名
現在都内では、続々と2016年4月入園の認可保育所申し込み状況が発表されている。同団体によれば、杉並区の発表では区内での入園申込者数が3,797名(第1次)。一方、入園可能数は1,943名となっていて、その差は1,978名となっている。
同団体は「環境のよさや利便性などから、共働きの子育て世代の流入が続き、保育需要が増加したことが多くの待機児童を生むことになっていると推察される」と指摘。その上で、「これに対する保育施設は不足しています」とコメントした。
さらに課題としてあげているのが、「3歳の壁」問題だ。「3歳の壁」とは、2歳までの受け入れを行っている保育施設を利用していた保護者が、3歳以降の預け先を再び探す際に困難をきたす状況のことを指す。