小規模認可保育所の3割が「連携先みつからない」 - 3歳以降の保育に課題
NPO法人全国小規模保育協議会はこのほど、「小規模認可保育の経営課題調査」の結果を発表。調査は2015年10月~11月の期間にインターネット上もしくは郵送により行われ、小規模認可保育所を運営する102の事業者、148園から回答を得た。
はじめに「小規模認可保育所を運営する上での主な課題」を聞いたところ、最も多かったのは「早朝・夜間の人員配置が難しい」だった。次いで「十分な人数の保育士・保育者を採用するのが難しい」「3歳以降の受け皿としての連携施設がみつからない」が続いた。
同協議会は保育士不足の要因として「給与の低さ」を指摘している。厚生労働省の調査によれば2013年時点の保育士の平均月収は20.7万円で、全産業平均の29.5万円を大きく下回っているという。また小規模保育所が自治体による認可施設になったことにより、開所時間が規定され、土曜日の開園が義務づけられたことも要因の1つということだ。
小規模認可保育所は、受け入れる子どもの年齢が0~2歳児となっているため、卒園後(3歳以降)の受け皿となる連携施設を確保しなければならない。
そこで、「連携施設の設定状況」についても調査した。結果は53%が連携施設として「認可保育所を設定している」