2016年3月8日 17:38
不正Androidアプリが累積1,000万突破、詐欺ツールやランサムウェアが本格化
トレンドマイクロは7日、Android端末を狙うモバイル不正アプリが累積1,000万個を突破したとして、改めて注意を喚起した。
同社は2015年の国内外脅威動向分析レポートを、2016年2月29日に公開済み。この中で、Android端末向けのモバイル不正アプリが累積1,000万個を突破したことを報告した。
2010年8月に最初の不正Androidアプリ「AndroidOS_DROIDSMS」を確認してから、2015年までにおよそ430万個を検出。2015年の1年間で、それまでの5年分の不正アプリを超える、およそ630万個を検出したという。不正アプリ急増の背景として、PCを攻撃対象としていた犯罪者が、iOSと比べ自由度の高いAndroidデバイスを新たな標的とし、攻撃を拡大していることが挙げられるとする。
同社がPC向けに検出する不正プログラムの割合は、85%がアドウェア。犯罪者にとっては、ネット広告やPPIなど正規アフィリエイトプログラムを利用することで、安定した金銭利益を得られると同時に、利用者に明らかに不利となる活動を避けることで、追求を逃れやすいメリットがある。
この流れはAndroid不正アプリにも波及しており、2015年の国内Android不正アプリ検出数の約80%を、アドウェアが占めている。