2016年3月14日 17:00
流行ダイエットの落とし穴 (3) ダイエット中、「水1日2リットル」は正解? ‐ 注意したい"水毒"とは
健康な体にとって水分補給は欠かせない。しかし、ダイエットのために「1日2リットル以上」と決めて水分を摂取している場合、体にとってプラスの効果ばかりなのだろうか。
今回は、ダイエット中の適切な水分量と、水分の過剰摂取で起こる水毒について、医療法人社団一信会 ティーアイクリニック 理事長の田原一郎医師にお聞きした。
○水分で基礎代謝をアップ!
まず、ダイエットが成功するかどうかにも関わる「基礎代謝」について説明しよう。基礎代謝とは、生命活動を維持するために必要で、何もしなくても生理的に消費されるエネルギーのことを指す。
なお1日の消費エネルギーには、基礎代謝のほか、運動や仕事など体を動かすことによって消費される「生活代謝」、食事中や食後の体温上昇によって消費される「食事誘導性熱代謝(DTI)」がある。
この基礎代謝を上げることが、脂肪が燃えやすい体をつくるポイント。1日の摂取カロリーが1日の消費カロリー(エネルギー)より多ければ「太る」、両カロリーが等しければ「体重キープ」、摂取カロリーより消費カロリーが多ければ「やせる」と考えられるからだ。
そして、水分補給も基礎代謝に関係する。