くらし情報『「アトラスV」ロケット、失敗と紙一重の打ち上げ成功 - 機体の異常を挽回』

2016年4月5日 09:40

「アトラスV」ロケット、失敗と紙一重の打ち上げ成功 - 機体の異常を挽回

「アトラスV」ロケット、失敗と紙一重の打ち上げ成功 - 機体の異常を挽回
米国のロケット運用企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは3月23日12時05分(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を届ける「シグナス」補給船運用6号機を搭載した「アトラスV」ロケットを打ち上げた。

シグナスには食料品や生活必需品、ISS内で使用されるコンピューターやカメラ、実験機器など、約3500kgの物資が搭載されている。その中でも、今回日本でとくに注目を集めたのが、千葉工業大学が開発した実験装置「メテオ」だった。

ロケットによる打ち上げは成功し、シグナスはその後、26日にISSに到着した。

しかし後に、この打ち上げは、実は失敗と紙一重の危ういものだったことが判明した。

○メテオ、三度目の挑戦

メテオは、千葉工業大学惑星探査研究センターが開発した実験装置で、超高感度CMOSカラ―・ハイビジョン・カメラを使い、流星の長期連続観測を行うことを目的としている。

流星とは、彗星や小惑星から放出された塵の集まりの中を地球が通過する際、塵が大気との摩擦により加熱され発光する現象のこと。メテオの観測では、流星の飛跡や明るさから流星塵の大きさを求めたり、回折格子をレンズの前に取付けて分光観測を行い、流星塵の化学組成を調べたりといったことが計画されている。

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