2022年6月14日 11:45
間宮祥太朗、60年ぶりに映画化された『破戒』に手応え「素直にいい映画だなと」
俳優の間宮祥太朗が13日、都内で行われた映画『破戒』(7月8日公開)の完成披露舞台あいさつに、共演の石井杏奈、矢本悠馬、メガホンをとった前田和男監督とともに登壇した。
1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた島崎藤村の名作『破戒』を60年ぶりに映画化した本作。まだ身分制度の影が残る明治後期を舞台に、被差別部落出身ということを隠して地元を離れ、ある小学校の教員として奉職した瀬川丑松(間宮)が、自らの出自に苦悩しつつも最後にはある決断をする姿を描く。
自身が演じた丑松のイメージに近い浴衣を選んで登壇したという間宮は、本作のオファーが来た際の心境を聞かれると「初めは100年以上前の原作で、映画化も過去2度していて、60年ぶりの映画化を今、するのはどういう意味があるんだろうと疑問に思いまして、話をいただいてから原作を読んで、準備段階の脚本を読んで、今の世の中のことに思いを巡らせて、今、映画館で『破戒』を上映させる意味が自分の中でも納得がいったので、ぜひ参加したいと思いました」とコメントし、完成した本作を見た感想を求められると「14年、15年くらいこの仕事をしてきて、1番シンプルな感想をスッと心の中に抱けた作品だったんです。