くらし情報『母親が、子供を預けてコンサートに行ける社会に - 演出家・平田オリザに現代エンタメのあり方を聞く』

2016年7月14日 08:00

母親が、子供を預けてコンサートに行ける社会に - 演出家・平田オリザに現代エンタメのあり方を聞く

母親が、子供を預けてコンサートに行ける社会に - 演出家・平田オリザに現代エンタメのあり方を聞く

●ヨーロッパでは、映画の「失業者割引」がある
劇作家・演出家であり、劇団青年団の主宰、こまばアゴラ劇場芸術監督、また東京藝術大学などの様々な大学の特任教授を務め、現代口語演劇の提唱者である平田オリザ。近年は、小説『幕が上がる』がももいろクローバーZ主演で映画化&舞台化され注目を浴びるなど、日本のアート・エンタテインメントを語るときに欠かせない人物のひとりだ。

このたび、『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書/760円)を上梓し、成長社会ではなくなった日本はどうしたらいいのか、舞台人としての視線を交えて話を展開している。成熟した日本の中で、エンタメをとりまく状況はどうなるべきか、話を伺った。

○失業者でも子育て中の女性でも、文化にアクセスする権利がある

――この本を書かれるきっかけというのは何ですか?

前々から、日本はもう成長しないとか、工業立国ではないと言ってはいました。そのまま言ったのでは聞いてもらえないので、「成長社会ではないことはつらいですよね、だけど、過去にすがるのではなく、もう一度、今後のことを冷静に見つめて頑張ってみましょう」という内容で改めて本にしたんです。

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