2023年1月16日 12:00
恐らく史上最高のギタリスト、ジェフ・ベックが死去。78歳だった
僕が初めてジェフ・ベックを聞いたのはワイヤードが発売された頃の小学6年の年だった。なんだか、FMラジオの紹介で大絶賛だった。でも、僕は聞いても最初はあまりピンとこなかった。
それまで僕の、ギターヒーローはなんといっても、ブラックモア、エース・フューレイ、ブラッド・ウィットフォード、ジョー・ペリー、ジミ・ヘンドリクスだから、「わかりやすいロック」しか聞いてなかったのだ。
「オトナ過ぎる……」
くらいの感想だった。しかし、当時僕の音楽の羅針盤だった高校生の従兄弟の家に遊びに行ったとき
「これ、ベックの最新アルバム、ワイヤード、いいだろう?」と聞かされてもまだピンとこないと僕は言った。(きっとレッドブーツが苦手だったのだと思う)すると従兄弟は
「じゃあ、こっちはどうよ?これのが聞きやすいかもね」と「ブロウ・バイ・ブロウ」を掛けてくれた。
そこで、出会ってしまったのだ。
「スキャッターブレイン」に。なんという不思議な音階。なんという早さのパッセージ。今までよく耳にしていた大好きなギタリストたちとは明らかに違う指使いだった。それからは取り憑かれたように「ブロウ・バイ・ブロウ」を聞き続けた。特に「スキャッターブレイン」