2023年4月3日 15:35
舞台『となりのトトロ』英国演劇賞の最高峰で最多6冠 今秋から再演も決定
英国演劇界で最も権威のある「ローレンス・オリビエ賞」の授賞式が現地時間2日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われ、スタジオジブリのアニメーション映画『となりのトトロ』を舞台化した『My Neighbour Totoro』が、最優秀作品賞、演出賞、衣装デザイン賞など最多の6部門を受賞した。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)のプロデューサー、グリゼルダ・ヨーク氏は授賞式で、この舞台の発案者でエグゼクティブ・プロデューサーの久石譲氏を称えた上で、「『となりのトトロ』は優しさと勇気とイマジネーションのお話です。我々は、この魔法のような素敵な舞台を作る作業に関わってくださった数多くの人たちに未来永劫、感謝を捧げます」と語った。
式に出席できなかった久石氏は「作品賞をはじめ、多くの賞を受賞したことはとても喜ばしいことです。RSCや関係者の皆さんに心からの祝福と感謝の気持ちを送ります」、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも「ぼくらが信頼する久石譲さんがプロデューサーであること。これを条件に、宮崎(駿)とぼくは舞台化のOKを出しました。『トトロ』を深く理解し、新たな命を吹き込んでくれたRSC、そのキャスト、スタッフの皆さん一丸となっての受賞、本当にうれしいです」